Claris Engage 2024 in Austin 旅日記 第5回:セッション2日目であり最終日

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セッション2日目であり最終日なのです

今年の Claris Engage は、実際のセッションが2日間とちょっと短くなっています。従いまして、セッション2日目ですが最終日ということになりました。

1日目を振り返ってみると、意外と多くのセッションを受講できていて、2日目もそんな感じになりそうです。ただ、2日目はセッションを受講するのはもちろんですが、その他、ショウケースに行ったり、Claris ブースに行ったりなど、1日目よりも忙しくなりそうな予感です。

では、最終日も1日がんばりましょう。

Get ( What’sNew )

朝の1セッション目は、新機能の確認をしましょうというセッション。D. Todd Weller さんがスピーカーです。
最近のバージョンで追加された機能をザクザクと説明をして行き、大事なところなどは、その機能だけを注目して説明をする流れでした。

特に時間をかけて解説していた機能は以下のものたち。

・Admin API:追加変更になったコマンド
・Perform Script On Server with Callback/コールバックを使用してサーバー上のスクリプト実行(20.1.1)
・Trigger Claris Connect Flow/Claris Connect フローをトリガ(20.1.1)
・double-click fmcert license certificate /fmcert ライセンス証明書ファイルをダブルクリックでインポート(20.1.1)
・OnWindowTransaction(20.1.2)
・LayoutCulculations/レイアウト計算(20.3.1)
・OAuth 2.0 provider to send email/OAuth 2.0 を使用したメール送信(20.3.1)

FileMaker Server関連では、
・The Docker install script file now supports Ubuntu 22.04/Docker インストールスクリプトファイルが Ubuntu 22.04(20.1.1)
・タイムゾーンがUTCではなく、ローカルのタイムゾーンで設定されるようになった。(20.2.1)
・Java garbage collection/Java ガベージコレクション(20.1.1)
・FMDeveloperTool:とくに Recovery コマンドに関する内容(20.3.1)
・HTTPS Tunneling/HTTPS トンネリング(20.3.1)

その他、諸々がスピーディに説明されましたが、まとまってみると「あーそういえば、これ確認してなかった」と言う機能もあり、復習としてとても役に立ちました。
しかし、一気にお話しになり、スライドもパパッと変わるのでメモるのが大変でした・・・
日本でも、こうした「おさらい」的な Webinar とかがあっても良いなぁと思った次第です。

何が追加されたのか、変更になったのかなどは、以下のリンクに記載がある(はず)ですので、確認してみて下さい。

【参考】
・FileMaker Pro リリースノート
https://help.claris.com/en/pro-release-notes/content/index.html
https://help.claris.com/en/pro-release-notes/content/index.html

・FileMaker Serverリリースノート
https://help.claris.com/en/server-release-notes/content/index.html
https://help.claris.com/ja/server-release-notes/content/index.html

Cut through integration chaos with Claris Connect.

このセッションは、Claris Connect を少し掘り下げて行きましょうという感じのセッションでしたが、全然少しじゃなくてけっこう濃いめの内容でした。

さっそくデモからスタートするところがうまい。
開場が「おー!」となってから、内容の解説をすると、お客さんが画面から目を離せなくなる。
私もマネしよう。

Claris Connect ですが、アプリやシステム間連携のワークフローを自動化することができる便利なサービスであることは、皆さんご存じの通り。

設定〜登録したフローは、いつ動くのかもスケジュールされ、動いた結果も履歴に残るため、完全にコントロールできそうな気がしてくる。そういう設計になっているのだからそうなんですね。

例のひとつとして、Claris Studio のカレンダーとの連携を見せてもらいました。フローの中身としては、たった6ステップ(連携)で実現できる。スケジュールが複数レコードある場合も繰り返し処理が行えるなど、簡単な手順で行うことで対応できていました。こりゃぁ簡単、便利です。

その他、いくつかのデモが行われましたが、デモが面白いのはもちろんですが、その中で共通していたことは、結果に至るまでに、どの様な流れ、手順で処理が行われるのかといったことです。

FileMaker Pro のスクリプトもそうですが、ヤミクモに作っていっても、トライアンドエラーの頻度が多くなるだけです。従って、どんな結果が欲しいのかという所からスクリプトを組み立てると、スクリプトはスッキリサックリ開発できる様になります。
Claris Connect も同じような考えでフローを組み立てて行けば分かりやすいと言うことと理解しました。

次にカスタムコネクタです。
カスタムコネクタの開発ですが、結局のところ JSON で記述されることになりますし、デバッグもできるので、なにかスゴいプログラミングを行わなくても目的に到達できるのは、導入のしやすさにも繋がるのだろうと。

あと、Claris Studio のコネクタについてお話しもされていました。
7つのトリガーと60のアクションがあるとのことで、けっこう色々なコントロールができそうです。

感想ですが、Claris Connector を使用すれば、FileMaker と外部のシステムとの連携がすこぶるスムーズに行くかもしれないという期待感を得ることができました。しかし、それは期待感であって、実際にできるかどうかは別の話。

現実世界では、様々な事情があり、まだ旧バージョンの FileMaker Pro を使っているユーザも多くいます。従って、全てのエンドユーザに対して導入できるものでは無いということがあります。しばし Rest API を直に実行するということはあるかもしれませんが、いざという時に使えないと困るので、勉強は必須だと思いました。

Kyo Logic vendor session.

Kyo Logic という Claris Partner さんのベンダーセッションで、「 KyoSync II 」という同社のアドオンのお話でした。しかし、アドオンのお話と言うよりも、注目したのは、システムの同期の手法について。
非同期の2つのシステムがある場合、システムのデータを同期する場合は、スクリプトを使用してインポートやエクスポートによって同期を図る方法が考えられますが、このセッションでは、Rest API を使用したシステム間におけるデータの同期を行っていました。それを行うのが「 KyoSync II 」。

正直、同期にかかる時間は速かったと思いました。
単純な双方向の同期はこれでスピーディーにいけるのでしょう。気になるのは、削除のコントロールや、同一レコードの修正に関して、後から行われた変更が優先されるのかどうか。

その辺りが明確ではないまま(私が聞けないまま)、セッションは終わってしまいました。
後日、同社のWebサイトを訪れて、確認をしてみたいと思います。

お楽しみのランチ

お楽しみのランチですが、今日はセッションを詰め込みすぎてお昼休憩は取れませんでした。
しかし、ランチボックスだけはキープしておいて、後で食べることにしました。
今日はサンドイッチ的なもので、Beef Banh Mi Sandwich か、Southwest Veggie Wrap のどちらかをチョイスできる感じで、ちょっとしたサラダっぽいものとデザートもついてて、満腹セットになっていました。

こんなランチボックスが用意されています
私が食べたバインミー風のビーフサンド

後で食べると書きましたが、休憩用のお部屋が用意されているので、参加者は休憩部屋でランチを食べたり、コーヒーやコーラを飲んだりしながら次に受講するセッションの作戦を考えたり、前のセッションの復習を仲間としたりすることができます。この休憩時間が実はけっこう重要で、朝立てた予定を変更したり、他のセッションを受講した方に「あれどうだった?」と情報共有をする時間でもあるのです。単にお昼を食べていたら勿体ない時間になります。

まぁこの日は前述の通り、セッションを詰め込みすぎで、ランチはスキマ時間で食べることになりましたけどね。
さて、ランチボックスとお水のボトルを抱えて次のセッションです。

Soliant vendor session.

Soliant Consulting さんの Soliant cloud と同社のビジネスについて、お話をしてくれるとのことで参加。

参加はしてみたのですが、今ひとつ私の期待していた内容とは違った内容で・・・
しかも私の英語力はとても低いため、お話しについて行くことができなかったのが正直なところです。お恥ずかしい限りで。
でも『なんかスゴい』というのはとても伝わりました。

せっかく説明してくれていたのに、申し訳ないのですが、また次回は英語力と翻訳ソフトで武装をした状態でお話を聞いてみたいと思いました。

AI under the hood session: Integrating Large Language Models.

このセッションですが、FileMaker と LLM の関わりについて、たくさんのお話を伺うことができました。
しかし、しかし・・・「under the hood」というセッションは NDA であることが多く、恐らくこのセッションもそうなのだろうと思います(そうだとは言われてませんが、自粛しておきます)。

ただ、言えるのは「ワクワクした」ということです。
察して下さい。

Claris Booth で長めの雑談

自身が参加したいセッションを聞き終えたので、私の Claris Engage 2024 は静かに終わろうとしています。
最後くらいは、Claris Booth に寄ってから終わろうかと。

最後なのでお客さんも少なく、1時間くらいは日頃聞けないお話や、今回のイベントの事などについて Claris の方とお話しをすることができました。貴重な時間です。
結局のところ、18時に開場を閉めるので、移動してねと丁寧にご案内されて、開場を去ることになったのでした。

Claris Engage 2024 お疲れさん会

Claris Engage 2024 も全て終了しました。
そして最終日の晩ご飯は、BBQ のお店に日本から参加されている皆さん、それから海外の皆さんと出かけました。というよりも「ここにいるから集まろう」的な食事会。

BBQ というと、川辺やキャンプ場でやるような気がしますが、アメリカの BBQ のお店に行くと、焼いてあるビーフ、ポーク、ターキーなどの各種肉、ソーセージなどの加工肉、トウモロコシ、ベイクドポテトなどを欲しい分だけオーダーして食べると言うスタイルです。私はそれしか知らないので、それが普通と思っています。

Rudy’s “Country Store” and Bar-B-Q というお店

アメリカに着いてから、気を抜いて食事をすることがほとんど無かったので、気にせずガッツリ行かせてもらいました。カウンターで、お兄さんに注文を聞かれるのですが、お肉の種類と大きさをお伝えすると、お肉を持って来てくれて「これでいい? 多い? 足りない?」的なやり取りを経て注文が確定します。
私が頼んだのは、お肉を2種類と(全部で400グラムくらい)と食パン。ピクルス類は取り放題。

この内容とくればビールありきと思いましたが、明朝は5時にホテルから出発するので、お酒類は止めときました。
代わりにダイエットコーラを1Lほど飲むことになりました。

お肉はどちらも美味しく、なんならもう1種類くらい行けそうな感じでしたが、ピクスルス類が残っていたので、それで終わりにすることに。しかし・・・うっかりピーマンかと思ってガッツリかじったのが実はハラペーニョ。口の中がエラいことになりました。

プラムリブ(左)とブリスケット(右上)

お腹いっぱいの状態で、日本の皆さんには「また日本でお会いしましょう」と。日本以外の皆さんには「日本に来てね!」と、別れを告げて、最終日の夜はとっぷりと暮れていくのでした。

さて、次回は、第6回「最終回 やっぱり来て良かったよ」についてご紹介したいと思います。

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