先日参加した、Claris Engage 2025 の参加レポートです。
先週末に帰国していたのですが、とにかく出汁が飲みたい!と思い、かけうどんを食べました😋
さて、前回の Day1 レポートでは Claris Studio や AI セッションについて書きましたが、今回は 2 日目に参加したセッションの一部をご紹介します。
Troubleshooting like a pro: Using Claris FileMaker Server logs for performance and stability
Soliant Consulting の Wim Decorte さんによるセッション。FileMaker Server のログを活用してパフォーマンスや安定性を改善するための内容でした。
特に印象に残ったのが、次のようなコメントです:
「多くの開発者は“レイアウトモード”や“スクリプト作成”に集中しがちですが、
開発に費やす時間よりも、運用期間の方がずっと長いのが一般的です。
だからこそ、デプロイ後の健全性=ログを使ったメンテナンス能力が重要です。」
まさに、耳が痛くなるお話ですね・・・すいません、ログ、ちゃんと見ます!と心の中で🙇♀️
RemoteCalls.log
という クライアントとサーバー間のすべての通信内容を詳細に記録するログに注目します。このログは非常に強力ですが、情報量が膨大なため常時使用には不向きです。
- 調査対象のクライアントに限定して一時的に有効化
- サーバー全体でも設定可能(ただし推奨はされません)
ClarisConfig.json
ファイルで設定が必要
ある特定のレイアウトの表示が遅い原因を特定したいとき、どの UI 要素が何回通信しているかを把握するために、このログは非常に役立つのではないかと思いました。
また、Soliant Consulting 社内で使われているFileMaker 製のカスタムログ解析ツールも簡単に紹介されました。
そのツールでは、各種ログを取り込んでセッション単位・ユーザー単位で可視化でき、非常に実用的な作りになっていました。
残念ながら一般公開はされませんが「自作のヒントになるはず」とのことでしたので、ここで見た内容を参考にしてみたいと思います。
How to build well-architected solutions in Claris FileMaker
Claris FileMaker ソリューションのアーキテクチャを体系的に評価・改善する方法を紹介していました。
ツールは GitHubのこちらのページ から入手できます。
Well Architected Tool.fmp12
:メインアプリケーションSample Lens.json
:スターター用のレンズ定義ファイルREADME.md
:使い方や背景説明(英語)
FileMaker で作られているので、評価基準となる質問票を自分で定義しカスタマイズできます。英語でいくつか質問票の例が入っていたので、翻訳してみると参考になるかもしれません。
- フレームワークに基づいたレビューは、“責任追及しない場” にする
- 評価の目的は「悪い点を責めること」ではなく、改善の機会を見つけること
- 多くの問題は「間違った判断」ではなく「判断されなかった」ことが原因
- 高リスクが見つかるのは悪いことではなく、良い兆候
■ バックアップに関して
1 つのファイルサイズが大きくなってくると、バックアップに時間がかかるため、パフォーマンス低下の原因にもなります。
対策としては、静的なデータやコンテナデータ、不要な過去データなどを切り分けて、1 つのファイルサイズを減らしていくなどがあります。並列バックアップ(FileMaker Server 19.5 以降)の活用も。
■ モノリス(Monolith)な構成のリファクタリング
モノリスとは、全機能が 1 つまたは少数の巨大な FileMaker ファイルに詰め込まれている構成を指します。FileMaker でよく見る形ですよね。段階的にモジュール化、分割を行なって密結合から疎結合の形を目指していくのがモノリス改善の道。
とはいえ、分割が“絶対正義”ではなく・・・モノリスでも適切に設計されていれば問題ない場合もあるし、ファイル分割による運用コストや整合性管理の複雑さにも留意が必要とのことです。
多岐にわたって様々な内容をノンストップでお話されていて、ついていくのが大変な内容でした。おそらくこんな内容であったかと思います。また動画が出たら確認したいですね!
🍽️ WITfm lunch
ランチは WITfm ブースに行ってきました。
Women Innovating Together
Women Innovating Together は、FileMaker を含む Claris 製品を扱う女性に、認知度、コミュニティ、リソースを提供するために存在します。Women Innovating Together (WITfm) は、Claris ソフトウェアの学習と使用に関心のある女性の支援を目的とした、ボランティア運営の 501(c)3 非営利団体です。
今回、私は WITfm が行なっている奨学金プログラムに応募し、受賞することができました。自分のこれまでの FileMaker での実績やこれからの目標などを簡単にまとめ、ChatGPT を使って英作文(エッセイ)を作りました。
来年度も同様のプログラムが行われるかは、上記サイトや Claris コミュニティでの告知で確認されると良いかと思います。


翻訳アプリでなんとかコミュニケーション取れた、のかな?という感じで、私は今まで英語を逃げ続けてきたツケがここで一気にきたな・・・と、1 人で静かにテンパってました。もうお昼ご飯の味も覚えてないぐらいでした。笑
こんな英語力ゼロの私でも、皆さんとても優しく何度も聞き返してくれたり、翻訳アプリ使って日本語に直して見せてくれたり。本当にありがたかったです。
また Engage に参加する機会があれば、もう少しスムーズにコミュニケーションとれるように準備しておきたいなと思いました。
午後からのセッション
午後からは実践的なセッションを中心に参加しました。ユーザビリティや iOS ウィジェットの開発など、現場に直結する内容ばかりで、とても学びが多かったです。
- Moderated usability testing: The quickest way to purge your assumptions
モデレート型ユーザビリティテスト:ユーザーに何も情報を与えずに、画面プロトタイプを見せて触ってもらう。このテストの実施が設計の段階で行う、というのが特徴的だなと思いました。
参加者にモデレートテストのデモを行なってもらい、実際のテストの様子をビデオで一部見せてもらったり。質疑応答の時間も皆さん活発に意見交換されていて、時折笑いもあり、とても楽しいセッションでした。 - Building iOS widgets for real-time dashboard data with Claris FileMaker and Claris Connect
iOS のウィジェットを Claris Connect と Scriptable を組み合わせて実装するやり方を紹介。
Scriptable という iOS で動作する JavaScript 実行環境の無料のアプリがあることを知りました。ウィジェットでさまざまな情報を FileMaker からデータ取得して表示できると、システムを開くことなく見れますし、通知機能や Siri ショートカットと組み合わせると更に便利にできそうです。
また、同時刻に行われていたこれらのセッション
- AI and Claris Fireside Chat: Transforming how we build
- Under the hood: AI in Claris FileMaker
かなり気になる内容で聞きたかったのですが、2 日目は Claris さん以外のセッションを中心に受けようと決めていたので、また録画が出たら確認したいと思います。
一部ですがセッション資料はもらっているので、それだけでもかなりボリューミーで、なんだかとにかく凄そうだ、というのが所感です。将来の FileMaker に乞うご期待!ですね💪
Closing Reception
FileMaker 40th のお祝いケーキがありました。めでたい🎉

🍖 おまけ:BBQ 店でのはじめてのおつかい
その後みんなで立ち寄った BBQ 店にて、注文に手こずる私。無事に注文できて、美味しくいただきました!🥪
