
皆さんこんにちは、みっくです。
FileMaker 2023 の新機能の中で「よっ、待ってました!」と皆が思ったであろう、GetLiveText 関数の日本語対応について取り上げます。
GetLiveText 関数はバージョン 19.5 から追加されていましたが、残念ながら日本語は未対応でした。
とはいえ、以前のバージョンでも英数字は認識できるので、既に活用してる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
GetLiveText 関数は、iPhone / iPad を使っている方はご存知「テキスト認識表示」機能
https://support.apple.com/ja-jp/HT212630
この機能使って、FileMaker のオブジェクトフィールドにある画像を認識し、テキストを返してくれるという関数です。
それでは早速、 GetLiveText 関数で日本語テキストを読み取ってみたいと思います!
目次
実装

このように、オブジェクトフィールドとテキストフィールドを用意します。
ボタンには、GetLiveText 関数でテキストフィールドに設定します。引数の言語には、”ja-JP” と入力します。

画像ファイルをオブジェクトフィールドに入れてボタンを押すと、フィールドに画像の文字部分が読み込みされました。

たったの1行で、簡単に画像からテキストデータが取り出せちゃいました。
実際にやってみると「おお、読み取りできた!」とちょっとうれしい。
注意点
- macOS Ventura / iOS 16 から対応
- 使用する際は、OSのバージョンを要チェックです!
- 読み込み可能なのは画像ファイル(PDFは読取不可)
- jpg / png / bmp / gif / tif / HEIC 形式は読み込みOKでした。
- 縦書きの文字には弱い
- 縦書きの文字は認識されなかったり、認識しても文字が崩れてしまったり。
- iOSの「テキスト認識表示」機能で認識が難しい内容は GetLiveText 関数でも同様の結果になると考えておいた方が良さそうです

一部ちょっと惜しい場合も・・・

うまく読み取るコツ
- 読み取りたい部分を切り取り、いらない部分を隠す
- ある部分だけを読み取りたい場合、他の部分を切り取りしたり、隠したりすることで読取精度が上がるようです。

活用例
GetLiveText 関数、こんな場面で活用できるのでは?というのを考えてみました。
- 取引先や顧客の名刺を読み取り、名前や連絡先の情報を自動的に登録する
- 手入力の手間を省いて、連絡先情報の管理をしやすく
- レシートや領収書の画像から支払い金額や商品情報を読み取り、経費精算に登録する
- こちらも手入力の手間を省く
- 行き先、予定表、会議のメモなどホワイトボードに書かれた内容を写真に撮影し、GetLiveText 関数でテキスト内容を読み取る
- 行き先、予定表のテキスト内容をスケジュールへ登録
- 会議のメモテキスト内容を使って議事録の作成などに活用
- 倉庫で商品の外装、段ボール箱に印字してある内容を写真に撮影し、GetLiveText 関数でテキスト内容を読み取る
- 読み取った内容の商品のIDやロットNo.から、入出荷のデータと照合し確認作業に使用する
他にもどんな活用ができそうか、写真や画像からいろいろな文字を読み取って試してみたいなと思います!