皆さんこんにちは、ジェネコム代表の高岡幸生(たかおかゆきお)です。
既に海外では発売になっている Claris FileMaker の新バージョンが、本日(2023年5月23日)、日本でも発表されました。
待望の日本語版リリースです!
名称は『Claris FileMaker 2023 』になりました
FileMaker Pro は、バージョン19以降、19.2、19.3・・・19.6 と、小数点以下の値をカウントアップさせて、小刻みに新バージョンをリリースしてきました。
次のリリースでは「19.7」になるものと思い込んでいましたが、今回のリリースでは「2023」という年を示す4桁の数字ついた「Claris FileMaker 2023」になりました。
これは、FileMaker 史上初めてなので、とても驚きです。
なぜ「Claris FileMaker 2023」という名称にしたのかについては、Claris International Inc. さんのブログに『最新バージョン Claris FileMaker 2023 まもなく登場!』という記事があり、こちらで述べられていますので、ご確認頂くと良いと思います。
気になるデータベースフォーマットは? 拡張子は? アイコンは?
バージョンアップで気になることは、データベースファイルのフォーマットです。
先に発表になっている Claris プラットフォームでは、データベースのフォーマットは、Claris プラットフォーム専用になり、拡張子も「.claris」になりました。
これは、海外のドキュメントから分かっていたことですが、Claris FileMaker 2023 では、データベースファイルのフォーマットに変更はなく、ファイルの拡張子も「.fmp12」のままになります。
ファイルフォーマットが変更になると、バージョンアップしたとしても、移行までの時間が多くかかってしまう場合がありますので、ファイルフォーマットに変更がなくて安心しました。
そして、大きく変わったのがアイコンです。
これまでのアイコンは、Claris プラットフォームに継承されていることもあり、敢えて今回変更してきたのでしょうか?
先日、Claris International Inc. の CEO(Brad Freitag さん) がジェネコムに来社した際、聞きたいリストに『アイコンを変えた理由は?』と入れていたのですが、時間切れで聞けなかったのが残念です。
新しいアイコンはこちら。
なお「Claris FileMaker 2023」ですが、アプリケーションのバージョンを確認すると、「20.x.x」という表記になっています。従って、製品名は「Claris FileMaker Pro 2023」や「Claris FileMaker Server 2023」ですが、それぞれのバージョンは「20」なのですね。
Claris FileMaker 2023 新機能紹介
今回、ジェネコムのブログでは、Claris FileMaker 2023 の新機能や、改善点について重要な部分をピックアップしてご紹介したいと思います。以下のリストから各記事へ移動して、内容を確認してみて下さい。
また、現在執筆中の記事やここにない記事も、後日追加していきますので、楽しみにして下さい。
記事の更新は、Genecom の Twitter でもお知らせ致しますので、ぜひフォローをお願いします!
- FileMaker Pro 2023 新機能まとめ
- FileMaker Server 2023 新機能まとめ ※現在まとめ中につき近日公開
- FileMaker 2023 コールバックを使用してサーバー上のスクリプト実行
- FileMaker 2023 待望の日本語対応!GetLiveText 関数
- FileMaker 2023 Audit Logging
- FileMaker Server 2023 で追加されたログ(scriptEvent.log)
- FileMaker Server 2023 で追加されたログ(FMSEScriptErrors.log)
- FileMaker 2023 Docker スクリプト対応
- FileMaker 2023 修正された問題:テキスト短縮関数のメモリ割り当て
Webセミナー もあります
今回の新バージョンリリースに合わせて、Claris のオンデマンドWebセミナーにて、新機能の「OnWindowTransaction」トリガイベントに関するWebセミナーを以下のスケジュールで行います。基本編と応用編に分けていますので、この機会にぜひご覧下さい。
- 2023年6月2日 金曜日 12時00分〜
Claris FileMaker 2023 OnWindowTransaction イベント基本編
〜OnWindowTransactionを使用して、レコードの変更記録を取得する〜 - 2023年6月8日 木曜日 12時00分〜
Claris FileMaker 2023 OnWindowTransaction イベント応用編
〜OnWindowTransactionを使用して、レコードの変更記録を利用する〜
※上記は、実施後に録画が公開されしだい、録画動画へのリンクに更新します。
参考資料
この記事を作成するにあたり、確認したドキュメントのWeb ページです。執筆時は英語版でしたが、日本語版が公開されましたので、リンク先は日本語のページになっています。
リリースノートと動作環境のドキュメントは、バージョンアップのたびに、我々が必ず目を通すドキュメントで、大切な情報が記載されていますので、皆さんもぜひ確認してみて下さい!
- 最新バージョン Claris FileMaker 2023 まもなく登場!
- FileMaker Pro リリースノート
- FileMaker Server リリースノート
- Claris FileMaker 2023 動作環境
- Claris FileMaker Pro 2023 – 廃止予定の機能およびオペレーティングシステム
- Claris のサポートポリシー
海外では先にリリースされたこともあり、新機能に関する記事は豊富にある様です。英語のドキュメントは、ブラウザで翻訳したり、いま流行っている(2023年5月現在)AIに翻訳を依頼するなどしてみると、感じが分かって良いかもしれません。
以上